インドアOLの休日の過ごし方

海辺のカフカ


初めて村上春樹の作品を読みました。 村上春樹の文章は遠回りで周りくどい表現が多いことで有名ですが、確かにそうだなぁと感じました。 でもその分表現力がすごい。話は一気読みしたくなるような展開の早い物語というわけではありませんでした。 リアルさとファンタジーらしさが入り混じった少し奇妙な物語だったように感じます。でも、なぜか読み進めてしまう。 おもしろいから読み進めるというわけでなく、村上春樹によって読み進められているというか、物語に無理やり引きずり込まれていく感覚でした。 上巻と下巻のあるような長い作品は、話の展開が地味だったりゆっくりだと私はすぐに飽きてしまいます。 でも、この作品は違いました。感想を表現するのが難しい、村上春樹の不思議な力を感じた作品でした。

著者:村上 春樹
出版社 : 新潮社
発行日:2005/3/1
-参考サイト-
〉新潮文庫 海辺のカフカ